モンサントの不自然な食物

 7月27日、知り合いの大学教授が主催する「モンサントの不自然なたべもの」というドキュメンタリー映画の上映会を見に行った。

 今から10年以上前、食の安全と言えば遺伝子組み換え(GM)作物についてでした。その後、狂牛病や鳥インフルエンザ等の家畜伝染病や食品偽装など、食を巡る新たな問題が続出したことから、いつの間にか世間から忘れられつつあった問題です。

 このGM作物の恐ろしさは、放射能汚染と同様に人体に与えるリスクがはっきり証明できないことにあります。とはいえ、あらゆる食物(例えば、糖分)は食べ過ぎたり不足したりすると健康を害することもあり、何が人体に影響を与えるのか特定することには限界があります。安全であるはずはありませんが、危険性のある食品の場合は要するに摂取量が問題となってきます。少量であれば問題はないことから、余程のことがなければ大丈夫と思って暮らす方が幸せであると思います。

 この健康リスク以上に問題であるのが、GM作物が在来品種を駆逐するほど、種として繁殖力が絶大であることです。現段階では、日本国内ではGM作物は栽培されていませんが、今年になって農水省は大豆のGM作物の試験栽培を認めるという見解を出していますが、GM作物は導入した時点で在来品種を駆逐する恐れがあります。もしかしたら、その繁殖力は種を超えて拡大するかもしれません。

 日本の場合、今のところ米が主食であり、もちろん米は品種改良は行っていても遺伝子組み換えは行っていません。他方、ほとんどを輸入している大豆の場合、生産国の大半でGM品種を導入していることから、安全性を完全に証明することは難しくなってきています。今のところ、表示義務があるため、原材料に大豆を使っていれば、「遺伝子組み換えでない」などと表示されています。ところが、TPPにより自由化されたら表示されなくなる可能性が高いです。

 いったい、日本の食の安全は誰が守っていくのでしょうか?

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