京都市未来まちづくり市民会議

 この日で3回目となる「未来まちづくり市民会議」にファシリテーター(ただの進行役)として参加してきた。無作為抽出で選ばれた市民の方々と1つのテーブルを囲み、自分たちが普段感じているほっとけないことについて話し合いを行った。私のテーブルでは、70代男性、60代女性、40代男性、30代女性と私の計5名。

 無作為抽出とはいえ参加者の意識はすごく高く、一人の発言に対してさまざまな視点から意見を述べられていた。特に印象に残っていることが2点ある。1つめは、給食未納やいじめなどの学校の課題について、子供をきちんと育てられていない親の教育こそが必要で、社会全体のモラルが明らかに低下しているということ。先週、PTA全国大会なる催しを京都市で開催していたが、そもそもPTAの役割って何?専門家や有名人の講演を聞いたと満足して、それで終わってるのが関の山では?身近な問題について、親どおしが情報交換して、苦情ではなく子供のためになることを学校に伝えていくのが役割でしょ。

 2つめは、30代女性の専業主婦の方が言われたこと。「結婚して東北から京都に引っ越してきて、子供もおらず普段人と話す機会がほとんどない。今日、こういう場に参加してとても楽しかった。」 ネット環境がある時代においても、やはり面と向かって会話することの重要性はかわらない。そして、専業主婦に限らず、独居老人や引きこもりなど、社会から孤立して暮らしている人たちは多い。孤立までいかなくともストレス社会において、家族・学校・会社など生活の中で普段言えないことを、気軽に言い合える環境が必要とされていると思う。社会保障や町づくりなどで行政に求められていることは、人が自然と集まれる機会を提供し緩やかなネットワークを作ることと、広報ではなく営業のような形で地域の様々な情報を伝えることではないでしょうか。

初めて訪問された方へ

はれプロ」と「ブログ」をご覧ください。

 

個人的に興味を持たれた方は、Facebookをご覧ください。