はれプロとは


    茅葺きに暮らす人々
    茅葺きに暮らす人々

 

 経済のグローバル化や農家の高齢化などにより、農村の崩壊が始まっている。20年後の近未来において、いったいどれほどの集落が生き残ることができるだろうか。

  

 『はれプロ』は、近未来の農村の疲弊を憂える私一個人が明るい農村に活路を見い出すために実施する個人活動”晴佐久プロジェクト”の略称です。

 

 

 

 

 

  【活動要旨】

 

1.背景

 

 農業者の高齢化や後継者の不足など農村の疲弊はもはや限界に近く、日本各地の限界集落※12641にまで拡大しており、まさに危急存亡の転換期を迎えている。従来、農村地域を支える主な産業として建設業と農林業が挙げられてきたが、公共事業の削減や農業構造改革の遅れ等から、いずれも地域経済を支えられなくなっている。また、平成の市町村合併の結果、地方行政の主眼が都市型産業に注がれ、農業全般の地盤沈下が起きようとしている。

 さらに、農林業に従事する人は大部分が兼業※2であり、農業就業人口の6割近く※365歳以上の高齢者に依っているという事実は、もはや行政による従来の対応のみで改善できる状況ではなくなっている。

 ※1限界集落:2008年の国土交通省アンケート調査結果によると、「10年以内に消滅の可能性のある集落」が422、「いずれ消滅する可能性のある集落」が2219

 ※2兼業状況:2005年の農林業センサスによると、主業農家の割合は全体のわずか15%となっている。

 ※3就業人口:2005年の農林業センサスによると、全国の農業就業人口は335万人で、そのうち65歳以上は195万人を超えている。

 

2.活動方針

 

 上記の状況を、全国すべての地域において劇的に解決することは、一個人の力ではどうにもならない。そのため、個人の活動できる地域レベルの取組に対象を絞り、従来にない手法を試みて地域を再生することを目指す。活動に当たっては、市町村・集落組織・各種法人等と十分に連携し、効率的・機動的に進めていくこととし、大前提として地元住民の方の総意を最大限に汲み取って進めていく。

 また、この活動を通じて人的ネットワークを構築し、異なる分野・業界の考え方を吸収し、草の根の取組姿勢を学ぶことを目的とする。

 

3.活動内容

 

○“芸術村”の創出

【内 容】 収入面において都市に住む必要がなく田舎に興味を抱いている人材(画家、イラストレーター、ライター、IT関連等を想定)と農村にある空き家をマッチングし特定の集落に人材を集め、移住者間の相乗効果を図る。その際、空き家の改修が必要となるが、改修時点から移住者とともにボランティアによる自力再生をめざし、住む前から地域との関わりをつくり、定住化につなげていく。

【地 区】和束町

【モデル】鹿児島県柳谷集落「やねだん

【連携先】NPOクリエーターズ・ジャパン

 【取  組】 芸術村創出プロジェクト(作成中)

 

○市場単価UPの試み

【内 容】 農産物の市場価値を高めるためには、食品加工のみならず食料の生産過程における農家こだわりの情報など、お金をかけずに付加価値を付けることが重要である。一方、大規模農業では機械化や農薬を使用した農業を行わざるを得ず、生産面の情報は難しいため人物に焦点を当てて情報付加価値化を図ることにより、米の取引単価を高くするためのプロモーション映像を作成する。

【地 区】南山城村

【モデル】京都メディアアートラボ

【連携先】南山城村役場

【取 組】農と消費を結びつけるプロジェクト

 

○着地型観光の展開

【内 容】 市民農園や農家民宿など点の取組を、地域の観光に結び付けるための方策を検討する。

      有機栽培や直接販売など地方でがんばっている農家を京都市内の町屋に招き、市内の家族世帯と交流を図り、売買関係だけではない本当の結びつきを確立する。      

【地 区】遊子庵

【連携先】京都府観光協会、NPOこどもアート

 【取  組】 町屋で交流プロジェクト(作成中)

 

 

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